願望の先には変わることのない過去がある
4時半までともだちと話し込んだ。考えさせられた。
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バスからぼーっと外を眺めていた。ここに越してきてもうすぐ1年が経つのに、ぜんぜんこの街のこと知らないんだなーっておもった。大嫌いなこの街で、わたしがここに来るずっと前から、ちゃんと生活しているひとがいた。
iPodからは昔よく聴いていた曲が流れていた。今はもう今ではなくなっているのに、それでも確かにわたしはここに存在していて、おもっているよりもずっと時が流れているのだということを受け入れたくないとおもった。
願望の先には変わることのない過去がある。
終点でバスを降りて、音楽を止めてイヤホンを外した。いつもと変わらない日常があった。
なんでこんなにかなしい気持ちになるんだろう。